私が個人で独立したのは約2年前のことになりますが、起業初期に一番にこだわったもの、それは名刺です。
起業初期、準備しなくてはいけないものはたくさんあります。Webサイト、営業資料、 各種SNSにブログなど。
ただやはり名刺は起業初期には欠かせない重要アイテムになります。
そこでなぜ起業初期に名刺が絶対重要な3つの理由
私の個人的な経験も踏まえて、なぜ名刺が重要な理由を下記にまとめて見ました。
人と人との繋がりが重要な起業初期
起業初期はとにかく知り合いの紹介でリアルに人に会う機会が多いのです。
実際私も独立当初は色々な交流会に出たり、知り合い経由で人を紹介してもらってばかりでした。
そんな時挨拶で絶対に必要なのは名刺。もちろん名刺交換をした全ての人と仕事に繋がるなんてことはありえませんが、名刺がなければ挨拶も何も始まりません。そして一人一人との関係を大事にすることが確実に次の仕事へと繋がります。
ウェブサイトを持っていることも大事ですが、ウェブ集客にはとにかく時間がかかるので、どうしても最初はリアルな人との繋がりを大事にせざるおえない状況にあるとも思うのです。
それに例えウェブサイトで集客が成功したとしても、最終的には人対人。
実際に直接会うことでその人の本当の良さは相手に伝わるものだと思います。
絶対受け取ってもらえる営業ツール
素通りされがちなブログやウェブサイト、チラシやダイレクトメール とは違って、名刺は必ず相手に見てもらえる営業ツールです。そして名刺交換をする際に、必ずお互いから「何をされている方ですか?」などの会話が始まります。
実際会った時に名刺交換を拒む人はどこにもいません。
自分の商品やサービスを相手に知ってもらうための入り口となる
名刺が絶対相手に渡せる営業ツールとなれば、そこに力を入れない選択肢はありません。
相手に覚えて貰えるかどうか、あなたの良さを相手に伝えれるかどうか、が名刺で決まります。
起業初期はお金がない問題
ただここでどうしても起業初期にありがちな問題なのですが、予算がない、という方が当たり前ですが非常に多いです。仕方のないことですが名刺のデザイン・制作コストをケチってしまいがちになります。
- 名刺にお金をかけている余裕はない
- 適当に既存テンプレートを選んでとりあえずのものを作った
- 会社が軌道に乗ったら新しいものを作ろうと思っている
もちろん自分で作るのも既存テンプレートを使用するのもありなのですが、その際には色々と注意が必要です。今までに何百人の方と名刺交換をしてきましたが、自分の経験も踏まえてイケてない名刺デザインの3つの共通点をまずまとめてみました。
イケてない名刺デザイン、5つの共通点
1.何の会社かわからない
起業初期はどうしてもあれもこれもと欲張りになってしまいがちなので、あらゆる事業・サービス内容を載せてしまいがちです。もちろんこれから絞っていくという段階で、難しいことではありますが、名刺上で出来るだけ相手にわかりやすく自分が何の専門家であるかを伝えることが非常に大事です。
「結局あなたは何をしている人なの?」という印象を相手に残さないように、名刺に載せる内容は厳選しましょう!
2.情報がとにかく多い。読むのに疲れる
上の続きになるのですが、どうしてもいろんな情報を詰め込もうとして、小さな名刺にありえないくらいの文字と情報量を詰め込みすぎている方をよく見かけます。
相手が読むのに疲れてしまう名刺を作るのはやめたほうが良いです。
3.名刺の紙が安っぽい
たかが紙されど紙。制作コストをケチるのは起業初期のお金がないときに仕方のないことですが、名刺の紙質にあまりにもこだわってない人が多いことに気づきました。
もらった瞬間に安っぽく感じるペラペラ、ツルツルした名刺を持っている方がよくいらっしゃいます。
名刺の質感は思ったよりも大事で、紙質を変えるだけで高級感とプロフェッショナルな雰囲気を出すことも可能です。
4.ありきたりのデザイン
テンプレートを使用するとどうしても仕方のないことですが、ありきたりなデザインは何の印象にも残りません。当たり前ですが皆さん何百人という方と日々名刺交換をされているわけで、こだわりを唯一見せれるチャンスである名刺がありきたりのものだと、せっかく名刺交換してもすぐに忘れられてしまうようなデザインではもったいないと思いませんか?
5.裏面が空白
こちらは名刺デザインのコンセプトに沿ったもので、”理由”がある空白だと良いのですが、ただ単に空白にした、だとせっかくのスペースが活用できておらず、勿体無く感じます。
そして手抜きしているように見えるので、あまり好印象は受けません。
以上を踏まえて交換するだけでチャンスがつかめる、起業初期に知っておきたい営業名刺3つのポイントをまとめて見ました!
相手に覚えてもらえる、営業名刺3つのポイント
1.キャッチコピーを作る
一言であなたが何をしているのか説明できるよう、キャッチコピーを考えることをお勧めします。
それがユニークであればあるほど、名刺交換の際、相手の目にも留まり、会話のきっかけにもなるでしょう。
何より相手の印象に残る、という一番の目的を果たすことが可能です。
キャッチコピーを考えるときに大切なのは、相手にとってあなたが「どう役に立てるのか?」という視点です。
お相手は、あなたが何者でどういう資格を持っていてどういう経験があるのか、というよりもあなたが相手のために何をどう助けてくれるのか、というのが一番知りたいポイントです。
もしくは自分のビジョンをキャッチコピーとして掲げるのもありです。ビジョンを共有することで、お相手から共感してもらえることもあるからです。
2.情報を厳選する
色々と伝えたいこと、やりたいことがまだ絞りきれず、あれもこれも載せたくなるのが起業初期ですが、できるだけ情報は絞って、必要最低限の情報を名刺に載せるようにしましょう。
この作業は自分がこれからどうしたいか考えるきっかけにもなるので起業初期においてとても大事な作業でもあります。
3.デザイン・紙質にこだわる
予算がないという理由で既存テンプレートを使うのは仕方がないことですが、最近では無料で手に入る名刺テンプレートなども溢れており、どれを使って良いのか、どれが良いデザインなのか素人目からは判断できないこともあるかと思います。
もし既存テンプレートを使うのであれば、センスの良いサイトで自分の気に入ったものを探すことをお勧めします。
もちろん予算に余裕がある方はプロのデザイナーの方に頼むほうが良いですが、デザイナーの価格も最近ではピンからきりなので、デザイナーを選ぶ際にも注意が必要です。
もしデザインにこだわる予算や余裕がない方は、せめて紙質にこだわることをお勧めします。
紙質が少し厚めだったり、質感を感じられるものだったりするだけで、名刺をもらったときの印象がガラッと変わります。
実際私も通常の四角の名刺を使っていたことがありましたが、そのとき少しざらっと質感のある紙に印刷するだけで、「質感が良いですね!」と名刺交換した方から何度も言われたことがありました。
相手に覚えてもらえる、営業名刺3つのポイント 番外編
顔写真を載せる
これは職種にもよりますし、個人的な好き嫌いにも関わってくるのですが、顔写真を載せると確実に自分の顔を相手に覚えてもらえます。交流会やセミナーなどで何百人単位の人と名刺交換をする機会がある方、もしくは営業やマネージャー職など、自分のことを覚えてもらうことが直接仕事に結びつく方には特におすすめしたいです。ただ写りの悪い写真や、ましてやぼやけた写真などは逆効果なので注意が必要です。
プチプロフィールを描く
プチプロフィールとは、例えば自分のプライベートでの趣味や、好きな食べ物など、何か会話のきっかけになりそうな仕事とは関係のない要素のことです。そういった何気ないことがもしかしたら会話の弾むきっかけになったりするかもしれません。無理に仕事の営業トークをしようとせずに、とにかくお相手の方と話が続く、弾むことが名刺交換の際にはとても重要です。もし自分が口下手だと感じているのでしたら尚更こういう会話のきっかけを名刺に仕組んでおくことをおすすめします。
自分の気に入ったものを持つ!
名刺とは自分の分身のようなもの。これが自分です!といって自信を持って渡せるような名刺だと良いですよね。起業初期は特によく手にするものなので、自分の仕事のモチベーションを上げるためにもとにかくお気に入りの名刺を持つことは大切です。
まとめ
起業初期となるとどうしてもやることが多すぎて、名刺制作を後回しにしてしまいがちですが、起業初期だからこそ、ぜひ名刺にこだわって欲しいと思います。ぜひあなたやあなたのビジネス・サービスの魅力が伝わる名刺デザインを作ってください。